いよいよ次は発電機を縦軸に固定する作業にかかります。しかし、困ったことに本にはこの部分の説明が十分ではありません。いくつかの写真が掲載されていますが、どのようにして発電機を固定しているのか、よくわかりません。ここから先は、すべて自分で考えてやるしかないようです。
ブレードが常に風の吹く方向に向くためには、縦方向の回転軸が必要になります。本では、垂直軸受け(ヨー軸)と呼ばれるものを使っています。なんとなく形は分かりますが、取り付け方はよくわかりません。インターネットで調べてみましたが、なかなか適当なものがみつかりません。
幸い本にはヨー軸の代わりに、ホームセンターで売られているキャスターを使うことも可能と書かれています(104ページ)。大きなものは中央に穴があるので、電線を通すことができるそうです。
そこで、キャスターを使うことにしました。でも、ホームセンターで売られているキャスターはほとんどが鋳鉄製でステンレスやアルミ製のものはありませんでした。鋳鉄製のものを磁石の近くに置くとコギングが起こる可能性があります。そのために、いろいろな部品をステンレスやアルミにしてきたのでした。鋳鉄製のキャスターを使うには、磁石から距離を置かなくてはなりません。
また、鋳鉄製の部品は、外に置くと雨水で錆びる心配があると思うのですが、この問題は後日考えることにし、とりあえず磁石からの距離を念頭において、発電機本体とキャスターの接続方法を考えなければなりません。
まずは、発電機本体を保持する縦軸として何を使うかです。本では、中空の縦棒を使い、電線はその中を通すことになっています。電線がねじれるのを防ぐためです。しかし、風の方向は一方方向だけではないので、電線がねじれてしまうというようなことはないとも書かれています(104ページ)。それなら、縦軸の中央に電線を通さずに外に出しておいても電線が一方方向にまきついてしまうということはあまりないのではと考えられます。
そこで、ここでは、中空の縦軸ではなく、10㎜φ、長さ280㎜の全ネジを使うことにしました。これは、発電機の回転軸に使ったものと同じものです。これで、電線が巻き付かずにうまく行くかどうかは、実際に外に出して試してみなくてはわかりません。
縦軸は決まりました。次は、発電機を縦軸に固定する方法です。そのための金具を作らなければなりません。フレームを挟むようなコの字型のアルミアングルがあればいいのですが、ぴったり合うようなアングルは売っていそうにありません。
そこで、ブレードを作成するときに使ったL字型のアルミアングルの残りを使うことにしました。
上の図に示すように、30㎜と50㎜のアルミアングルを長さ60㎜に切り、2つを合わせてネジで止めます。これでコの字になりました。金具の中央に縦軸の全ネジを通すための10㎜φの孔を開けます。これをすでにフレームに開けてある孔にネジで止めます。中央の10㎜φの孔に全ネジを通して金具の両方にナットをはめ、締め付けて発電機と縦棒が固定されました。

回転部には、上で述べたようにキャスターを使います。ネジで固定するタイプのキャスター(車輪直径50㎜)を購入し、金鋸で車軸を切って車をはずしました。ちなみに中央に穴のあるキャスターは、非常に大きいものだったので、使うのはやめました。

次に全ネジとキャスターを、細工の簡単な木材を使って下図(左)のように固定することにしました。

キャスターのネジ孔に合わせて2つの木材の4隅に孔をあけ、2つの木材とキャスターを5㎜φ、60㎜のネジで固定します。これで、発電機とキャスターが接続されました。なお、縦軸はもともと280㎜の長さがありましたが、このままでは重心が上過ぎて発電機が安定しないので、130㎜にしました。

最後に、キャスターを図のように台座に固定することで、発電機は回転できるようになりました。キャスターを取り付けた材木の長さは380㎜あり、この状態でブレードをとりつけても台座等に触れることのないようにしてあります。

なお、この接続方法はあくまでも試験用であることをお断りしておきます。本にも書かれていますが、自然の風の力は時には想像を絶するものがあります。このような簡単なもので、自然の風の力に対応できるとは思えません。今後、この発電機を外に常備する際には、そうしたことを勘案して補強するか、発想を変えた接続方法が必要だと思います。それは今後の問題として残しておきます。