HEMSについて


ここでは、駐車場置き太陽電池発電で導入したHEMSについて、実例をもとにその詳細を紹介します。

HEMSとは?

HEMSは、Home Energy Management Systemの頭文字をとったもので、通常「ヘムス」といわれていますが、ここではHEMSと表記します。要は、家庭内のエネルギーである電気、ガス、水道などの使用量を管理するシステムで、これをうまく活用することによってエネルギーの節減、ひいては資源の節減、地球温暖化の抑制につなげようというものです。この観点から、このシステムを導入すると、国から補助金が支給されます。

HEMSの導入

HEMSは、各太陽電池メーカーを含む電機会社がそれぞれ独自のシステムを販売しています。これを導入したい旨、施工業者に言えば、設置する太陽電池に対応したシステムを見積書に加算してくれます。もし、標準でついてくるモニターが不要であれば、この時点で外すことができます。
管理人は、P社の太陽電池を導入しましたので、HEMSもP社製(以下、Aisegと記載します)ということになります。もちろん、標準のモニターは不要としました。上に書いたように、HEMSでは電気のほかにガスや水道の使用量も測定は可能ですが、そのためには専用のセンサーが必要になります。管理人は電気のみを対象としています。

Aisegの実例

Aisegのシステムは、電流を検知するCVセンサー、計測ユニット、受信機からなります。下の写真は、管理人の家の太陽電池関係の計器類(パワーコンディショナーを除く)の配置を示す写真です。
左から太陽電池用主ブレーカー、Aiseg計測ユニット、分電盤です。実はもう1つ分電盤があるのですが、これは後で述べます。
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このうち、太陽電池用主ブレーカーと計測jユニットの蓋を開けた状態です。
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分電盤を開けたのが下の左の写真です。写真の左から契約電気量に応じた主ブレーカー、漏電ブレーカー、個々の機器ごとに分配されたブレーカーです。
下の右の写真は、購入電気量測定用のCVセンサーです。Aisegには大中小と、3つの大きさの異なるCVセンサーがあります。それぞれに感度が異なるようです。大きい方が感度がよい、すなわち微量の電流を検知できるということです。購入電気用にはもっとも大きなセンサーが取り付けられています。その他のブレーカーには中と小が取り付けられています。

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電気が流れると、CVセンサーで検知され、その信号が配線(赤と白)を通して計測ユニットに送られ、そこからさらに無線で受信機(下の写真)に送られます。受信機はLANに接続されています。これにより、自宅内のパソコンはもちろんタブレット、スマートフォンでもデータを見ることができます。ただし、タブレット、スマートフォンで見るには、無線LAN環境が必要です。

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Aisegの画面

Aisegのデータを見るには、パソコンでは通常使っているインターネットエクスプローラーなどのブラウザを立ち上げます。URL入力欄に指定されたURLを打ち込みます。ローカルLANなので、http://192.168.***.***です。***のところは、人によって異なります。タブレットやスマートフォンでは、P社が無料で提供しているアプリが必要です。

いずれもIDとパスワードの入力が求められますが、IDは空欄のままとして、パスワード(あらかじめ設定したもの)のみを入力すると、下のような起動(初期)画面が表示されます(なぜ家庭内でしか使わないのにパスワードが必要なのかよくわかりません)。
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最初のみ、ここで契約している電気料金などの設定を行います。
電気料金設定では、電気と売電の価格設定を行います。電気の設定では、通常の電灯料金か、深夜電力料金かのいずれかを選択して、それぞれの価格などを入力します。ただ、現時点では残念ながら、その他の料金プランには対応していません。
入力後、「まとめて設定を中断する」をクリックすると、「電気の流れ」の画面が表示されます。この画面には下に示すように3つのパターンがあり、好みによって選択できます。管理人は通常は、ペンギンの画像を表示させています。

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Aisegでは、エコめがねとは異なり、リアルタイムでのデータが表示されます。たとえば、今、太陽電池は何KWで発電しているか、どの機器(ブレーカー)が何KWの電気を消費しているかなどがわかります。
いずれも現在の太陽光発電、使用電気、売電、買電の数値が表示されます。すなわち、太陽電池が何KW発電し、そのうち何KWを使って、何KWを売っているか。あるいは、使っている電気が太陽電池の発電量を上回っている場合は、今使っている電気が何KWで、何KWを買っているかなどが瞬時にわかります。
このほかに、グラフ、積算などのいくつかのメニューがあります。メニューボタンをクリックすることで、それらが表示されます。たとえば、グラフでは、時間ごとの発電量、売電量、使用電力量、購入電気量などが棒グラフで示されます。日ごと、月ごと、年ごとのデータも得られます。下の図は、1日の発電量(上左)、売電量(上右)、使用電力量(下左)、購入電気量(下右)を1時間ごと積算量のグラフです。購入電気量のグラフから昼間はまったく購入していないことがわかります。

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下の図のように使用機器ごとのデータを表示することもできます。

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これらのデータは、履歴データとして保存されているので、これをダウンロードすればすべての数値がわかります。逆にいえば、これに基づいて、電気の流れやグラフなどが作成されているわけです。

エクセルで月々のデータをレポートするプログラム(エコレポート作成ツール)も用意されています。これは、メーカーのサイトからダウンロードして使います。出力例を以下に示します。
report
ただ、このレポートには、使っていない水道、ガス、お湯、蓄電池、燃料電池などのデータも表示されるため、管理人はこれとは別にエクセルで独自のマクロを作成し、データ解析を行っています。

Aisegの長所・短所

Aisegの長所と短所を以下にまとめました。他社のHEMSはどうかはわかりません。

〇長所(エコめがねと比較して)
1)リアルタイムで電気の流れを把握することができる。
2)各機器(ブレーカー)ごとの使用電気量を把握できる。

〇短所
1)自宅のLAN環境内のみしかデータを知ることができない。
2)電気の流れなどの画面が3分で初期状態に戻る。
3)すべての電気のプランに対応していない。夜間電気のみ。東京電力管内では夜得、半日得などの電気プランがあり、管理人は夜得プランを採用している。

上記短所のうち、2)については、しばらく経過を見たいのに中断され、いちいちクリックしてもとに戻さなければならず面倒です。3)については、たとえば東京電力では、通常の従量制および深夜電力(電化上手を含む)以外に、夜得、半日得などの多様なプランが用意されていますが、これらの料金体系を入力することはできず、電気料金を正確に計算表記することができません。ちなみに管理人は夜得プランを契約しています。
これらについては、P社に問い合わせたところ、ほかの人からも要望が出されているとのことで、管理人からも今後の早期改良をお願いしています。

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